何でも"第一"の社長は「戦術的レベル」の社長である。
うちの会社の現状では何が第一で、何が第二、とはっきり指示できる社長は「戦略的レベル」の社長である。
社長の役目は、会社の現状を正しく分析し、何を重点として取り上げなければならないかを選択し、
それを論理的に説明すること、つまり戦略的思考をすることに尽きると思う。
小倉昌男 経営学
小倉昌男 著, 1999-10-01
「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親、戦後40年間でヤマト運輸を日本屈指のエクセレント・カンパニーに押しあげた希代の経営者、小倉昌男。
市場を見通す洞察力と論理的な経営手法、規制行政に単身で闘いを挑む行動力、そして引退後みずからの持ち株を寄付して福祉財団を設立し、障害者の社会復帰に無報酬で取り組む引き際のよさ。
政財界からジャーナリズムにいたるまで数多くの支持者がいた小倉昌男氏が自ら筆を執り、書き下ろした著作である。